宮城県W様邸
闇と光
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丘の斜面に接するお住まいの道路には街灯が不十分で夜間は暗い環境です。道路から玄関までのアプローチには、足元を照らすライトがソーラータイプのみでこちらも明るさが不足しておりました。今回は庭全体をメンテナンスフリー化する工事をご依頼いただいた際に併せて効果的なライティングも取り入れ、夜間のご不便を解消しました。道路から玄関までのアプローチの途中に立ち並ぶ枕木調柱には『ラインウォールライト』を間接照明として用い、そこからこぼれる光で辺りを1段階明るく。同時に今まで暗くて見えにくかった階段には『Deスポット広角』を照射し、十分な視認性を確保。ウッドデッキに架かるテラス屋根の柱の上方から地面を狙った2基のスポットライトは、フィルターに影の模様が仕込まれた『グラフィックスポットライト』。光の中に映し出す影模様は“リプル(波紋)”、“ツリー(樹木)”、“リーフ(木の葉)”、“フラワー(はなびら)”の4種類です。今までは何かを照らす目的のみで配置していたライティング。今回使用した『グラフィックスポットライト』はその影模様が故に何かを照らすには不十分、だけど光の演出としてはとてもアーティスティックで非日常感が溢れています。今までになかった光の使い方でした。これは自慢したくなります。