今月のスポットライト

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東京都S様邸

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都内にひっそり佇む洗練されたプライベート空間


ライティングのポイント

今まで通りの通常のエクステリアプランであれば奥に行くほど暗くなり、危ない通路になりがちな旗竿地。今回は、玄関と大きな窓が南側にあったことから、アプローチとテラスを一体化するウェルカムテラスの提案をしました。そうすることで、テラスの床面・テラス内の植物スペースなど、光が拡散する対象物を玄関周りに増やすことができ、道路から見た時の奥行き感、奥に行きたくなるようなワクワク感、柔らかな光溜まりをたくさん仕込むことができました。
私は光そのものではなく光が反射する対象物の方を強く意識しております。樹木の形状や樹木の背景となる壁、木を左右に振って配置すること、玄関前にしてもよかったステップを道路面から見える位置に配置しラインライトを仕込むなど、光が漏れるスペースや反射にて光が拡散する対象物を意識し作りこみました。
また、私たちの照明に対する考えとしては、外の美しさはもちろんのこと、夜、室内から見たときに窓が鏡のように映り込む現象を解消し、夜こそ部屋が広がって見えるようにお庭を設計することを意識しております。窓の映り込みをなくすためには内と外との光量をできるだけ合わせる必要があり、建物のなるべく高い位置からタイルテラス面を照射するスポットライトも必要となります。
今回は、お施主様がハウスメーカー様との打ち合わせをしている段階で、外壁に付ける照明計画のサポートを行いました。それらのことを意識し、ライティングプランを後付けで考えるのではなく、ライティングをメインとしたエクステリアの設計をした結果、本来の照明以上の力を発揮できた物件だと思っております。

ライティングへの考え方

何も知らなければお施主様の予算に合わせてライティングと植物が最初に削られてしまう項目かと思います。私としてはタイルや金物類などのランクを下げてでも、ライティングと植物に力を入れるべきだと考えております。
まだまだ建物室内のライティングに比べてエクステリアのライティングのレベルは低く、室内と違い天井がないことから光の拡散が読めず数値化することが難しいため発展途上だと思っています。弊社では各現場で常に光について研究をしています。光を当てる壁の色、樹木の形・葉の有無・単木か株立ちか等による光の拡散の仕方の違い、また、フロートステップについては厚みや光のもれる隙間をミリ単位で変更したり、うねりの少ない精度の高いタイルを選ぶなど。
光を美しく見せるために素材を選ぶという考え方をお施主様にも提案しており、完成後は喜んでもらえることが非常に多く、今後も引き続き居心地の良い空間を作っていきたいと考えています。

PRコメント

弊社はエクステリアデザイン設計事務所です。室内から見るお庭・夜のライティングを特に意識したエクステリアプランを得意としております。近年、大開口窓を取り入れる住宅がかなり多く、今まで以上にライティングの重要性が高まっています。
弊社は以前からライティングについての研究を続けており、光を当てる対象物はもちろんのこと、夜になると屋外内の光量の差が原因で室内から見ると鏡のようになってしまう窓をいかにして透明に見せるかということを意識し、夜こそさらに広く感じられ楽しめるお庭の提案をさせていただきます。
また、精度の高い3D動画を作成し、提案段階で完成図が想像できやすい提案方法にてご案内いたします。ライティングだけでなくお客様それぞれのライフスタイルに合わせて提案を心がけています。ご興味のある方は是非お問い合わせください。

旗竿地で玄関とお庭が南側にある新築物件であったため、玄関ポーチとお庭テラスを一体化させるウェルカムテラスを提案。 また、旗竿地を活かすべく、照明配置により奥行き感を演出しました。 樹木は葉の密度が高く横に広がって行く樹形を選定し、下からスポットライトを当てることで樹木が光の傘となるように設計。 天然木や床面タイルの色味に合わせて、優しい雰囲気を出すために電球色2700klに照明色温度を合わせました。 都内でありながら木々に囲まれた優しい雰囲気を感じられ、照明計画により、夜こそ楽しめるプライベート空間を作ることができました。
※廃盤品・品番の不明な商品に関しては代替品にて案内している場合があります。予めご了承下さい。

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